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2010-10-26 00:00
中国の反日デモについて考える
中山 太郎
研究所客員研究員
村上春樹は中国の若者たちのあいだでも大人気で、書店によっては、ひとつの棚が、かれの本で全部占められていることもあるという。しかしながら、最近の日中関係をみると、その若者たちは、かならずしも親日派なわけではなく、憂慮すべき状態も見られる。
尖閣諸島をめぐる、動きで鮮明に浮かび上がってきたのは、村上春樹ブームとはかけ離れた、中国の若者たちの日本への「恨み」であり、それは一般の日本人に衝撃を与えた。戦争世代が消えていくにつれ、中国の対日批判は収まっていくとの期待は、大きく挫かれたのである。
中国内陸部にある四川省綿陽市などは、四川地震の際日本が大規模な援助を行い、全市を上げて日本に感謝したはずの場所であった。しかし、今回は反日デモの中心の一つとなり、日本がODAなどの支援を行っても、対日批判の嵐の前には、なんの効果もなかったということを、日本の一般人に認識させた。
李鋼哲さんの、日本滞在20年の経験を踏まえた、血を吐く思いの論述は、胸を打つし、日中衝突は、双方の経済にも大きなダメージを与える。中国の若者にとっても、日本たたきは、自分たちの雇用を減らすことにつながるだけのはずである。しかし、絶望に打ちひしがれた彼らは、聴く耳を持たない。
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