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2010-10-11 00:00
あまりにも愚劣な若林洋介氏の議論
高橋 秀哉
大学院生
10月9日付けの本欄に投稿された若林洋介氏の「尖閣の領有権よりも日中経済関係の正常化を」を読んで、その内容のあまりの愚劣さに驚き、呆れた。「尖閣諸島は日本固有の領土だ」「尖閣諸島における日本の国家主権をしっかり確立すべきだ」などという主張は、日本国民の本当に願っていることではなく、日本国民の本当に願っていることは、「尖閣諸島の領有権をめぐってのゴタゴタや、国家主権の意地の張り合いは、いいかげんにして、一日も早く、日中両国間の経済活動の停滞状況を解消し、正常化する」ことだという。
言うまでもなく、国家成立の3要素は「主権」「国民」「領土」である。そのいずれが欠けても、国家とはいえない。「主権」とは「独立」のことである。それを失ったチベット人やウィグル人たちが、いま中国人からどんな扱いを受けているか、若林氏は考えたことがあるのだろうか。「寸土を軽んずる国民は、やがて全土を失う」という。目先の利益のために、主権や国民や領土を売り渡して、国を失ってから、失ったものの大きさを嘆いても、それはもう還ってこない。
中国が「尖閣は中国固有の領土だから、中国人船長は法を破ってはいない。尖閣で適用されるべき法は中国法であって、日本法ではない。日本法を適用して、中国人船長を逮捕した日本が不法、無法なのであり、すぐ釈放しなければ、中国は日本に対してあれこれの懲罰を課する」と言っているのを、「はい、わかりました。すぐ釈放します。なんでも言うことを聞きますから、許してください」と言えばよい、ということなのだろうか。そうとしか、理解できない。
失礼を承知で言わせてもらえれば、若林氏の議論は典型的な「愚民」の議論である。井戸端会議のレベルにも達していない。目の前にある甘いものをねだり、ほしがり、「すぐ欲しい」と駄々をこねる子供の議論である。このような問題外の、最低水準にも達していない議論も、投稿されれば、編集部には掲載の義務があるのだろうか。無視してもよかったのではないかと、編集部のために惜しまれる。
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