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2006-05-10 00:00
日中の国益衝突は既に始まっている
塚本和夫
大学院生
村井友秀氏は「CEACコラム」において、中国の国家目標を長期(超大国)、中期(地域大国)、短期(経済発展)の3目標に整理し、短期的には中国と日米の利益は調和しているが、中期的には米中は共存しつつも、日中が衝突し、その結果日米関係がおかしくなる可能性がある、との主張を述べておられる。私は、この主張に同意できない。すなわち、現実はそのような悠長な話ではない。中国は、既に長期、中期、短期いずれの目標においても「アジアの覇者」としての地位を目指して、明確な行動を起こしており、日中の国益は抜き差しならぬ激突局面に入り込んでいると思うからである。
このことは、昨年中国が日本の安保理常任理事国入り阻止のため国連全加盟国相手に強力な働きかけを開始したときに明らかとなっており、アジア諸国や米国に対しても歴史認識、靖国参拝などの対日カードを意図的にプレイアップしていることからも歴然としている。軍事費を増大させ、とくに海軍力の増強に努め、有人人工衛星の成功に指導者、国民が驚喜している姿は、中国が短期的にも覇権国家を目指す道をすでに邁進していることを示している。日本は冷徹な認識をもち、適切に対応しなければ、中国の覇権的地位の前に苦汁を飲まされることになろう。
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