ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2006-05-07 00:00
問題は今の中国とどう付き合うかということだ
田中 清
薬剤師
戸田多香子氏は昨日の本掲示板で屋山太郎氏の12月27日付け「CEACコラム」記事「中国の『東アジア共同体策謀』に乗るな」を批判して、「どこの国も国民も永久に変化しない化石状態にあるわけではない。中国もめざましい変化の過程にある」「一人当たりGNPが2000ドルを越えると、どこの国の国民も民主主義を求めるようになる」「共同体構想を不可能だからといって、諦めたり、まして反対するのではなく、少なくともそれを実現させようと努力するのが正道ではないだろうか」と論じておられる。
遠い将来の可能性であれば、たしかに「Never say never」(キッシンジャー)だ。世の中に「絶対」と言うことはない。しかし、外交の相手となれば、それは現在目の前にいる相手だ。
「民主党の前原誠司代表は『A級戦犯が合祀されている間は靖国に参拝しない』といっていたが、『中国は軍事的に脅威である』と言明したため、中国首脳は会わないという。靖国にさえ行かなければ、すべて円満に行くはずではなかったのか。中国人はこうやって相手を選別し、逆らうものを排除し、媚びるものだけを優遇し、いつの間にか相手国の政治にまで干渉するようになった」という屋山氏の指摘は正しい。
だから問題は、こういう中国といま「東アジア共同体」を語り合うことが適切かどうかということなのである。遠い将来の夢として「東アジア共同体の夢」を心のなかで大切にするのは構わない。しかし、それで今日の対中外交を左右しようというのなら、それは敵の術中に陥ることになり、結果として「東アジア共同体の夢」からも遠ざかることになる。「東アジア共同体」論者たちにはぜひそのことを弁えてもらいたいと思う。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会