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2010-04-08 00:00
どうなる「たちあがれ日本」
花岡 信昭
拓殖大学大学院教授
平沼、与謝野両氏が中心となる「新党」は「たちあがれ日本」という名前とするという。ひらがながいいというので、「きぼう」「のぞみ」などがささやかれていたが、決まってみれば、なんだかどこにもありそうな名になった。まあ、むずがゆくなるような命名よりはいいか。
園田博之、藤井孝男、中川義雄(中川一郎氏の弟だ。昭一氏は甥にあたる)の3氏を加え、政党要件の5人がそろった。石原慎太郎氏が選挙運動の先頭に立つわけだから、かつて300万票を集めた力量は、無視できない。それよりも、石原氏自身の国政復帰はないのか。都知事任期もあと1年。五輪招致問題は終わって、残るは築地移転ぐらいか。
参院選への電撃出馬の可能性は本当にないのか。もしそうなれば、一気に都知事選だ。同時選挙もありうる?「敬老政党」などと悪口をいう向きもあるが、「保守だが、いまの自民はいや」という層を吸収する受け皿として、ふくらんでいく可能性を見たい。
「みんなの党」との競争だ。参院選で民主党を勝たせないという目的は一致する。さらに国民新党も、亀井静香氏と平沼氏や石原氏は同志的関係にもある。こちらとの連携もありうることになる。さあ、いよいよおもしろくなってきた。この、なんともいえない逼塞感に穴をあける効果は大きい。
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