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2010-04-04 00:00
これが中国だ。その実像をとらえ、国益最優先でつきあえ。
花岡 信昭
拓殖大学大学院教授
中国は日本人の死刑囚3人の死刑執行を伝えてきたという。現在、中国で死刑判決が確定している邦人は4人だそうだから、これで、先に通告があった1人を含め、全員の死刑が執行されることになる。岡田外相は在日中国大使を呼んで「国民感情」に配慮するよう求めたが、これが中国だ。これ以上のへたな水面下での交渉など、断じてやるべきではない。
邦人が中国の国内法で裁かれるのは、ありうることだ。麻薬密輸など日本よりも刑が重いのはおかしいなどと、騒いでみてもはじまらない。ここは中国が何をねらっているのか、その裏側を見据えるべきだ。そのうえで、堂々と受けて立つ。国際社会の責任ある一員としてふさわしいことなのかどうか、そこを明確にわかるかたちでつきつける。ここが肝心だ。
邦人の死刑執行を回避しようとして、必要以上の妥協、譲歩を行ったら、向こうの思うツボだ。民主党の小沢幹事長は、いまや日本の政治家の中で最も中国との関係が深い存在となったが、どう動くのか、注視したいところだ。毒ギョーザ事件でいまごろになって犯人をつかまえた中国だが、今回の死刑執行通告と関係していないはずはない。
毒ギョーザの「恥」を、こういうかたちでお返ししようということか。これが共産党独裁国家の姿なのであって、驚くにはあたらない。まあ、こういうことが起きて、日本の中にある親中・媚中派に冷水をあびせるのも、悪いことではない。どこまでも警戒していかなくてはならない国だ、という認識が日本国内に深まれば、それはそれで意味がある。政治家も経済人も中国の実像を冷徹にとらえ、国益最優先でたくましくつきあっていく以外にない。
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