ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2006-04-29 00:00
非伝統的安全保障における有志国連合の結成を提案する
山口紀子
中学校教員
「東アジアにおける非伝統的安全保障・環境分野における協力」に関する第12回政策本会議の議論の詳細を速記録で読ませてもらいました。まるで私も議員の一人になったような臨場感を感じ、一緒にこの問題を考え込んでしまいました。その延長で以下のコメントをさせていただきます。
私自身は、昔から海に関わるいろいろな問題に興味があるのですが、国境に関係なく広がる海洋汚染の問題や海賊対策については、とくに関心を持たざるを得ません。対策としては地域的な協力が不可欠だと思います。
しかし、この政策本会議でも話し合われているよう、地域的協力体制を構築するにあたって、国家間の外交関係がかえって障害となっている場合があるようです。例えば、台湾に対する中国の姿勢が感染症問題の解決を阻害しています。中国のこのような姿勢はけっして中国にとってプラスにはなっていません。柿澤弘治氏がおっしゃるように、この事態が中国にとってもマイナスであることをどうして中国に分からせるか、それが現在の課題の一つであると感じました。
このことは、非伝統的な安全保障や環境の分野における地域協力は、共同体としての枠組みを作ればそれで常に必ずプラスになるというような単純なものではないことを示していると思います。枠組みを作ることが、かえって問題に対して柔軟な対策をとる障害になりかねない場合があると考えます。
昨年11月の中国の化学工場爆発から生じた多国間汚染問題のような問題に対して効果的に即応するためには、平時から国家を超えた柔軟な協力の枠組みを作っておくことが必要だと思います。事故が起こってからどこの国をメンバーにするかを議論していては埒があきません。まずは当該問題に積極的な国だけで即行動が可能であるような協力体制を構築しておき、問題発生時点でその他関係国に協力を働きかけてゆくのです。いわば非伝統的安全保障分野における有志国連合の結成です。いかがでしょうか。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会