ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2010-01-18 00:00
検察と全面対決した政権はない
花岡 信昭
拓殖大学大学院教授
首相と政権党の幹事長といえば、国家の2大政治リーダーだ。その2人が検察と戦う、つまりは全面対決していくことで一致したのだという。これまで、ロッキード、リクルート、東京佐川急便などなど、政治とカネをめぐる多くのスキャンダルに遭遇してきた。実際に現場で取材してきたころをなつかしく思い出す。
しかし、これだけははっきり言っておきたいが、あれほどのビッグ・スキャンダルが起きても、ときの政権が検察当局と全面対決するということはなかった。それが政治の筋というものである。検察は法と証拠によって犯罪の嫌疑ありと判断すれば、当然ながら動く。そういう国家構造を認め合わなければ、正義や秩序は貫徹しない。
人間のやることだから、間違いがあるかもしれない。だから、三審制の裁判の場がある。弁護士も存在する。検察は行政の一部局だが、そうした意味では特別な存在である。行政トップの首相の指示通りに動くことはない。ほかの行政部局との違いがそこにある。
したがって、ときの政権は検察の方針に対して、どこまでも厳粛に矜持を持って対しなくてはならない。首相と政権党幹事長が検察との全面対決を打ち出すなど、聞いたことがない。民主党大会でもこれが支持されたかたちになったから、ことはさらに重大だ。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会