ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2006-04-25 00:00
その場しのぎの日本外交を危ぶむ
松代 明
著述業
「北東アジア三極フォーラム」における挨拶のなかで中曽根元総理が「今解決できないものは、解決しないという解決方法がある」との?小平発言を高く評価しておられるが、私には異論がある。これは、1978年に中国漁船が「中国領海内である」と主張して尖閣列島附近のわが国領海を侵犯した時になされた発言である。一見含蓄のある表現に聞こえるが、これは一種のレトリック、即ち言葉の遊びに他ならない。問題解決をこのようにあやふやにして来たため、今日東シナ海ガス田開発問題などが発生する結果となっている。
今回韓国との間で問題となった竹島近海の海底地形調査の問題でも、日本側は当面を乗り切ることしか考えずに妥協したが、他方韓国側は将来再度この問題を「海底地形名称小委員会」に提起する権利を留保している。将来韓国側が「海底地形名称小委員会」開催の直前になって問題を提起したら、そのときは日本側は海底調査などやっている物理的な時間もなく、韓国側に押し切られてしまうだけとなるのは目に見えている。日本国際フォーラム掲示板「百花斉放」への4月20日の投稿のなかで斉藤茂氏が、小泉首相を名指しで、「こんどこの海底地形調査を韓国からやめよと言われたからといってやめるのなら、国民はこの戦略なき首相を、無能首相と呼ぶだけでなく、売国奴首相と呼ばざるを得なくなるであろう」と批判しているのは、正論だと思う。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会