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2009-11-10 00:00
「東アジア共同体」は北朝鮮を取り込めるか?
吉田 重信
中国研究家
「東アジア共同体」構想には、北朝鮮を取り込むという含意が隠されている。この構想が進展していけば、朝鮮半島にある南北境界線が崩壊し、北は韓国のもとに統一をみる。そして、この動きは、ベルリンの壁崩壊がソ連邦の崩壊と変質をもたらしたのと同じく、やがては中華人民共和国の崩壊、変質をもたらすだろう。かかるシナリオは、中国にとって最も嫌な事態となる。近年米国の北への接近の動きは、かかる過程を促す狙いがあるようだ。
2002年小泉首相による「平壌電撃訪問」は、表面的には拉致問題解決などによって拍手喝采を狙ったと解されるが、同時に北への経済援助提供によって、北に「トロイの馬」を贈る意図が秘められていたようだ。
が、このせっかくの「日朝共同宣言」は履行されていない。その主因は、自民党内の反対勢力によるよりも、日本に先を越されるのを不快に思う当時の米政権の妨害があったのではないか、と推察する。
かかる経緯からみれば、そのうちに鳩山首相が北を「電撃訪問」し、東アジア情勢変革のイニシアティヴを一挙にとることもありえない話ではない。「東アジア共同体」構想の中核には、今後の朝鮮半島情勢いかんというマグマが内蔵されているのだ。
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