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2009-10-24 00:00
極東ロシアの中古車ビジネス衰退の意味
四条秀雄
不動産業
ソ連崩壊後のロシアでロシア人が形成した最も市場経済的な活動が終わりを向かえつつあるようだ。極東ロシアの中古車ビジネスである。このビジネスは、ロシア経済の市場経済化を測る一つのメルクマールの役割を果たしていた現象として、かねて注目していたプロセスだった。
ロシアは、ユーラシア大陸の辺境に位置する非ユーラシア国家として、同じくユーラシア大陸の辺境に位置する米国と共通点があり、そのような米国との取引によって利益を得てきた成功体験がある。すなわち、米国の圧迫を受ける国々がロシアに接近すると、それを材料にして米国と取引をするという成功体験である。こういう取引のパターンが染み付いている。しかし、米国が衰退し、これまでよりも内向きの国家となった場合、ロシアは交渉相手を失うことになるだろう。
その時に、ロシアは求心力を失う。資源とその分配だけでは、モスクワやその他の中心都市周辺を繋ぎとめて置くだけになってしまうだろう。
ロシア政府は、極東ロシアの中古車ビジネスで何が起きたのかを、よく分析すべきだった。その際には、中古車をXという変数に置き換えて観察すべきだろう。Xの動きにおいて、どんな派生的なビジネスが生まれたか?ロシア人がどの程度中心的な存在だったか?それらを観察すれば、失ったものの価値に気づくことだろう。
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