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2006-04-19 00:00
東アジア共同体評議会に期待する
金ボヒョン
大学院生
私は韓国からの留学生であるが、「東アジア」で「共同体」をつくるという、「東アジア共同体」という言葉自体に疑問を持ってきた。なぜなら盛んに議論されているように欧州のEUと異なり政治・文化・経済での異質性が浮き彫りにされているアジアにおいて、「共同体」というものが果たして可能なのかどうか。懐疑論のほうが先行しているのが事実であると思ったからである。
その「東アジア共同体」をめぐる評議会というのが中曽根元首相を会長に産官学の人々が集まり東京で発足したのであるから驚きである。どのような議論が交わされてきているのか。評議会のホームページで公開されている「政策本会議」の速記録などを読むと、ASEAN+3の経済・金融協力、非伝統的安全保障など様々なテーマを取り上げており、興味深く勉強になった。掲示板「百家争鳴」の中では「東アジア共同体」への懐疑論だけでなく肯定論も活発な議論がおこなわれており、偏らない視野から再度「東アジア共同体」を捉えることができると思う。これからも推移を見守っていきたい。
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