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2009-06-06 00:00
議院内閣制の趣旨を正しく理解していないのでは?
加藤 聡
報道機関勤務
杉浦正章氏の政治評論はいつも興味深く読ませていただいています。しかしながら、6月5日付けのご投稿「民主党の『霞ヶ関解体』論の危うさ」には大きな問題があるように感じました。民主党の「霞が関解体」論について、「100人も党議員を官僚組織に植え込み、党首脳に閣僚を兼務させるというのだから、行政と立法が合体してしまうような流れだ」とお書きになられています。
民主党の霞が関批判が行き過ぎているのには同感です。しかし、日本は議院内閣制の国です。アメリカのような大統領制の国とは異なります。議院内閣制の下では、内閣は議会において多数派を占める与党が組織し、政権を担うのです。そして官僚はその指示の下に行政を行うのです。何も民主党の提案が荒唐無稽なのではありません。現にイギリスでもそのようになっています。
ウォルター・バジョットが言うところの「議会と王権の対立」としての仕組みから、「議会と内閣が一体」となった集権型統治システムになっているのです。それを全体主義国家と同一視するような議論は、議院内閣制についての正しい理解を欠いているとは言えないのではないでしょうか。政治動向の単なる解説ではなく、その意味合いを評論する場合には、制度の趣旨についての正しい理解がなくてはならないと思います。少し気になったので、意見を述べさせてもらいました。
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