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2009-05-18 00:00
「小沢院政」で一安心の麻生さん
花岡 信昭
ジャーナリスト
民主党代表選の結果は、ほぼ予想された通りの結果となった。<br /> 鳩山氏１２４票 対 岡田氏 ９５票<br /> である。小沢・鳩山連合軍に対して、岡田氏がここまで健闘したということだろう。<br /> <br /> これによって、民主党は主流派と反主流派の二つに色分けされることになる。それならそれでいい。これまでのようなばらばら感が二つに収斂されていくのだとすれば、政党として悪いことではない。岡田氏は投票前に「岡田民主党でなければ、政権交代はできない」と記者団に述べた。岡田氏らしからぬ断定調だが、よくぞ言った。岡田氏の言は当たっていると思う。<br /> <br /> 鳩山新代表となって、最も喜んでいるのは麻生首相だろう。「小沢院政」の構図がくっきりと出てくるだろうから、やりやすいこと、このうえもない。もし岡田氏登場となっていたら、へたをすると、麻生首相のクビがあぶなくなっていたところだ。「岡田対舛添」の対決構図に転換していたかもしれない。そういう危惧はひとまずなくなった。<br /> <br /> さあ、民主党は、小沢氏の「西松献金事件」について、小沢氏擁護の姿勢をこれまで以上に打ち出していくことになる。党内で調査委員会設置などということも考えられない。そのことを有権者はどう判断するか。こういう選択をしたのだから、結果がどうなろうと、鳩山氏が負う以外にない。
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