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2009-05-14 00:00
(連載)地球温暖化の危機は本物か(1)
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
2001年にビョルン.ロンボルグ(デンマークの政治学者)の“The Sceptical Environmentalist"(邦訳は『環境危機をあおってはいけない』という味気ないタイトルになっているが)を読んでから、一面的なそれこそ危機意識を「あおる」ような環境問題報道にはいささかの違和感を覚えるようになっていた。
彼の主張というのは、要するに環境保全そのものは意味あることではあるが、息せき切って資源の主要部分を危機防止に投入するのはいかがなものか、ということである。他にも人類に解決を求められている課題は多いし、第一、言うところの危機はひとつのコンピューター・モデルに過ぎず、言われているほどのものだという確証に欠けている、というものだ。
果然、乏しい科学的根拠でいたづらに危機感を「あおって」いると名指しで指摘されたWorldwatch Institute や IPCCからは、猛然たる反論が提起されたりしたが、なぜか一般のマスコミ(特に日本の)では、あまり正統的な議論としての扱いを受けないまま推移している、というのがあらましである。
ところが、文芸春秋5月号は櫻井よしこ氏と地球物理学者・赤祖父俊一氏との対談形式で「地球温暖化の詐偽を暴く」(この余り趣味の良くないタイトルはともかくとして)と題して、この問題を正面から取り上げた。こちらの方は、百年単位、あるいは万年単位で観測される過去の地球気温の変動から見れば、現在提起されている問題意識は、例外的かつ特異な新現象が発生しているという説得性に欠ける議論だ、というもので、その意味ではロンボルグの論点と軌を同じくしているといってもよいかもしれない。(つづく)
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