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2006-04-11 00:00
日本は中国に飲み込まれるのか?
小島朋之
慶応義塾大学教授
「東アジア共同体」の内容だけでなく、実現可能性についてもさまざまな意見が噴出している。まさに「百家争鳴」だ。この言葉は中国では言論の自由を象徴し、1956年に毛沢東が呼びかけた。しかしわずか1年後には撤回し、言論の「香草」から「毒草」をあぶり出すねらいがあったとし、「反右派闘争」に転じた。「東アジア共同体」をめぐる「百家争鳴」に、「香草」と「毒草」の区分けがあってはならない。自由な言論こそが、「東アジア共同体」の是非を含めた戦略構想の構築と合意形成を可能にするからだ。私自身は日本を含む東アジア地域がグローバル化の中で協力し、まとまって動くことが必要であり、その際に地域大国である日中両国の関係がきわめて重要であると考えている。「中華民族の偉大な復興」をめざす中国に、東アジアを「中華世界」にしてしまうという意図が隠れているかもしれない。しかしそうした中国に飲み込まれるほど、日本が脆弱とはなお思っていない。
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