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2006-04-09 00:00
天児教授の「日米中の戦略対話実現を」についてコメントします
河東哲夫
日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員
天児教授の「日米中の戦略対話実現を」についてコメントします。
「日米中の戦略対話は、実現が好ましいものだと思います。但し、安全保障の問題について中国は、1対2の不利な構図であえて対話したいと思わないかもしれません。また米国も、1対1で中国と話し合った方が、やりやすいと感ずるかもしれません。
他方、経済関係について米国は最近、ASEANを一体のものとして相手とする姿勢を以前より強めてきています。これは、東アジア共同体乃至東アジア首脳会議への米国参加の可能性を大きくするものとして、歓迎するべきものです。日本、アジア、米国の経済は密接な相互依存の関係にある他、日本等一部のアジア諸国が享受している自由は米国のアジアへの関与の継続なしには、難しいものになるからです。報道とは裏腹に、昨年末の東アジア首脳会議では、中国はASEANに対して低姿勢を貫いたようです。ASEANを媒介にして、日本、中国、米国等ビッグパワーの間のバランス維持がはかられるようになることを望んでいます。
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